紳士靴が好きだ
格好いい紳士靴には削ぎ落とされた先のエロスがあると思う。
ラストの曲線美、無駄の無いパターン(まあフルブローグとかあるけども)とレザーの艶っぽさ(まあスエードとかあるけども)がそう感じさせるのか。ウェルトとかも見てると、機能美ってこういうことだなあとかしみじみ思う。神は細部に宿るがごとく、高められた細部の集合体こそ美しい、格好いい、ぐっとくる紳士靴の真骨頂だ!と思う。うん、靴をつまみに酒が呑めるくらい紳士靴が好きだ。で、ウットリな靴が密集しているTrading post(トレーディングポスト)に居座ってお酒を呑めたらなあと思う。
Trading post(トレーディングポスト)とは
Crockett & Jones (クロケット & ジョーンズ)からTricker’s (トリッカーズ)やらAllen Edmonds (アレン エドモンズ)とかオリジナルももちろん、見ていてウットリな靴がたくさんある(私的に)私の知っている店舗は広くないお店が多いので、その密集度が好きだ。男性だったら足しげく通ってるだろうお店の一つ。
しかし無いのだ、手頃なガチ紳士靴系おじ靴
だが、私の履ける、買える、買いたいものは相変わらず無かったのがこのお正月。そもそもなかなかメンズのような女性向けの紳士靴(?)って無い。今でこそトレンドだから増えてるけど、それでもまだまだ。セレクトショップに行ったら種類は増えてるけど、一気に値段が高くなる気がする…J.M. Weston(JMウェストン)とか、10万近いのは厳しー!
で、しかも欲しい紳士靴って革が基本的に固い。婦人靴のそれに比べて圧倒的に固いものが多い。というか女性はすぐ足に馴染む柔らかい素材が好きだ。圧倒的にその方が多い。経験上。で、そういうのに慣れてるものだから尚更ラストが合わないと履いていて苦しいだけなのだ。
と、お正月のトレポのセールでやあっと見つけた適度な値段で格好いい紳士靴…というかおじ靴でしみじみ思ったのだった。店員さんも辞めた方がいいとアドバイスしてくれるところも嬉しいやら悲しいやら。
それは4cmヒールのCARMINA(カルミナ)
ヒールの高さがいい。だってやっぱり多少ヒールが欲しいもの。
セールで3万くらいだったか…悔しい限り。
Antonio Maurizi(アントニオ マウリッツィ)のストレートチップを主人が購入
5万くらいのが3万?だったかな。
アンティーク調の色のグラデーションがツボ!アントニオマウリッツィは割と手頃な値段で買えるイタリア靴。
マッケイ製法。返りがいいのが特徴。修理には向かないと言われるけど、重厚感ではなくスッキリとしたフォルムというか印象になるのでこれはこれで好き。
雨が浸み込みやすいし革底は滑りやすいので早めの半張りを主人にアドバイス。
でもどうせ半張りするのに剥がれにくくするよう底を削るから、靴底の感触を楽しんでからがいいと私は思っている。
中敷にこうやってサインのように書くのに憧れて昔は作った靴にはそう私も自身のサインを書いた。ただしボールペンで…。
今トリッカーズ買うなら白
主人が靴を選ぶのも、ラストの形に合わせて選んだりできて羨ましかった。悔しいからセールになってたトリッカーズ買うか?とも思ったけど、今の気分じゃないしなーと思って辞める。ちなみに今トリッカーズで一番欲しい色はホワイト。このSSのトレンドだし、いいと思うのよねえ。粋でいなせな伊達男な感じで履きたい。ナチュラルにも合うと思う。
とりあえずトレーディングポストで女性の私はあきらめる方向で
というわけで、ひとまずは気長に探していこうと思う、とっておきのおじ靴。いーなあ、ずるいなー、あーうらやましい、メンズが。
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