ing(イング)は創業60年になったオギツという浅草の老舗靴メーカーのブランドの一つ。
百貨店や専門店によく並んでいる靴ブランドだ。
イメージではコンサバ系で昔からあるミセス寄りな靴ブランドという印象だったのだけど、偶然、夏にセールで半額になっていたこの靴を衝動買いしたら思った以上に使えて本当に良かった。今期よく見かけるデザインだ。
着用感想
着用感想を一言で言うと、さすが老舗のとこの靴だなあといったといった感じ。卒なく丁寧に作られているのが好印象だ。
値段はプロパーで14000円くらいのはずだ。セールで7000円ちょっと払っているので。最近は13000〜14000円くらいでこの手の素材のシューズは多いので普通かな。
今、靴のトレンドはポインテッドトゥ(つま先がとんがっている靴)になってきているが、まさにそれ。あ、でももうちょっとつま先つまってるかな。アーモンドトゥとも言えるかも。こういったトゥだとフラットシューズなのにシュッとしていてきれいめな印象になっていい。
おそらくポニーヘアーだと思うがハラコ調で高級感がある。
カジュアルにも履けるし、ちょっとちゃんとしたい時にも合わせやすい。
クッションも適度に入ってるし、踵の深さもちょうど頃合いで履き心地は良い。
私は踵のカーブがきつい方なので、カウンターがちゃんと内側にクッと入ってないとすぐ脱げてしまうのだがそれが無い。
私はくるぶしの下にお肉がぽっこりついているので靴がよく笑ってしまう(広がる)のだが、これくらい覆われていると笑わない、でもすっきりしたラストとパターン。
ソールがすべりにくいし、しなやかな合成底なので下手な本革の底より歩きやすい。正直なところ、今の日本の床環境だと、革底よりゴム比率が高い合成底の方が滑らずにいいと思う。高い革靴で転びそうになることはしょっちゅうだ。
これは…使える!キタこれーーー!
困った点
と言えば意外なところで、アッパーがやわらかいがためにシューキーパーを入れたらゆるくなったところ…うん、入れりゃあいいってもんじゃないなと勉強になった。今は薄紙を丸めてつま先に入れるのみにしている。
日本製とはあるけれど
ちなみに靴における原産国は、最後に底付けをした国が原産国になる。なので日本製とあっても、すべてが日本製かどうかは分からない。
アッパーは中国で作って輸入して、その先を日本で仕上げるというのも良くある話だ。その方が安く済むし、日本製とうたえる。もはや日本製の付加価値って本当なん?って話だ。それでも私自身、中国製より日本製やイタリア製の方が信用を持ってしまいがちなのだけど…うーむ。
何を履こうか迷ったときに選んでしまう靴。そう、そういうものこそ日常の道具として優秀な証拠。お気に入りの一つとなった。
今後もingは、ちょいちょいチェックしようと思う。