家族も知り合いも多数履いているSPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)。私も何足も履きつぶしたが、一番人気のものはやっぱりカンガルー革を使用したSPM-110。
知り合いに借りたのでちょっと記事を書いてみようと思う。
110は柔らかさが特徴
カンガルー革は強靭で軽く、柔らかい。
履けば履くほど足に馴染むのが革靴のイメージだと思うが、その馴染みやすさのスピードがとにかく早いのが愛される理由の一つだと思う。だって痛い靴なんて履きたくないもんねえ。
アイボリーの色味がいいみたい
このモデルはシーズンごとに色々なカラーを出しているけど定番は黒や赤やネイビーだったかな、中でもこのブルーがかったアイボリーが人気のド定番。
この微妙な色味がシックで色々な服装に合わせやすい。らしい。
真っ白だとスタイリングから浮いちゃうこともあるけど、
この微妙というか絶妙な色味がコーディネートに馴染みやすいらしい。
革靴の作りを用いたスニーカー
スピングルムーヴ(スピングルムーブと表記されることがあるけど正確には「ヴ」)は革靴の仕様の、バルカナイズの製法で作られたスニーカー。
バルカナイズは熱で圧力でアッパーに底をつける靴作りの手法だ。CONVERSE(コンバース)やkeds(ケッズ)、VANS(バンズ)なんかのいわゆるズック靴なんかもそうだ。
柔らかくて練り消しみたいに伸びるゴムを底の形に成形してアッパーにくっつけて、それごと熱い釜に入れて底をギュッと固めるのがバルカナイズ。
その際に、通常は踵の芯材は底材と同じようなゴム材を使う。
しかしスピングルは革靴と同じ、しっかりした芯材を使うので踵をきっちりホールドしてくれ歩行を助けてくれるのだ。
バルカナイズの底は柔らかい履き心地。
スニーカーの履き心地と革靴の履き心地を融合させた靴がスピングルムーヴだ!
しかもすり減った底の修理も出来る
革靴ならオールソールなど街の修理屋さんで修理をすれば底がすり減ってもまた履ける。
しかし、スニーカーは通常、修理をする人はいないだろう。
何故なら底の形状、作りが靴のモデルによって違うので材料が無いのが一番の理由だと思う。革靴は修理資材が流通しているから大概修理が可能だ。
なのでスニーカーは履きつぶして捨てるのが普通だ…。
だがスピングルはさすが日本製!広島県府中産!だから購入店や公式サイトに依頼をすれば具合にもよるだろうが修理が可能。
底材があるからすり減った部分に足すことでまた履くことが出来る。
アッパーが足に馴染んでるところで底が駄目になったから捨てる…なんて残念なことは無い。
底に穴が空いて内部が見えたら厳しいとは思うが、凹凸が減ってきたら相談してみよう。
修理が出来たらもっと愛着心が湧くこと請け合いだっ。
履き心地はとにかく定評があるぞ
スピングルは化粧用パフと同じ発泡ウレタンを分厚く足の凹凸に合わせて形成した、フッカフカのクッションを用いた中敷がまた魅惑の履き心地のポイントの一つだ。
中底も厚めのクッション性のあるものを使用、底も屈曲性の申し分の無いゴム底を使ってるのでトリプルで柔らかい。
この履き心地に魅了されてリピーターとなる人が多い。じゅうたんの上を歩いているようだ!なんて人もいるみたい。
が、故に柔らかすぎて疲れるという人、そんな人にこれをおすすめしたい
柔らかいということは地面の衝撃を感じやすいということと表裏一体だ…。
もちろん厚い底になっているので(中敷クッション、中底、本底)すぐ疲れるわけではないけど、長時間は履けない、という人もいる。
かく言う私もちょっとだけそうだ(すみません)
そんなカッチリ履き心地が好きな人におすすめしたいのがビジネス用に開発されたビズモデルだ!
ビズは革靴で使用されるシャンクなどを内蔵した中底を用いられたモデル。
なのでとにかくしっかりした履き心地。体重をしっかり支えてくれるので本当に疲れにくい。
1日仕事で歩き回っても大丈夫だった。
私は両足ともに足長約241mm、ワイズは2Eと3E、スピングルはSサイズを履くので、ビズが履けるのだ!
足が大きくて良かったー。
このモデルがとにかく一番好きな履き心地だったなあ。
もうすぐ父の日なのでプレゼントにもいいかもしれない
以前、父に別の牛革のものをプレゼントしたが本当によく愛用してくれた。
足に合ったのも良かったのだろう。
このカンガルー革だと、冒頭に書いたように本当、柔らかくて馴染みが早いので、より万人受けするモデルだと思う。ので、おすすめです。
毎シーズン、面白い素材を使ったモデルも出ているスピングル。履き心地などの機能性以外にも、そのアグレッシブな姿勢が色んな名だたるブランドからウケてOEMが盛んなのだと思う。
応援してます!