25歳になるか、ならないかくらいだろうか。
やっぱ大人の女性たるもの、1足はいわゆるこれぞ定番ブランド!っていうパンプスを持っていたいなあと思った。
それまでは楽な靴、スニーカーが多かったので、それまでに伝記を読んだりして憧れていた職人ブランド、ということで選んだのがSalvatore Ferragamo(サルヴァトーレ フェラガモ)だった。
フェラガモは流石の無駄を削ぎ落としたミニマムな作り
履いてみて驚いたのは締め付け感と軽さ!
というと窮屈そうだが、なんというか
身が引き締まる窮屈さなのだ。
こ、これが大人の女性への階段なのか、と思った。ほんと。
で、確かにワイズは細めというのもあると思うのだけど、でもそこまで苦しくない。ふむ。
また、軽さにも驚いた。ここまで作り込んでいるのに、こんなに軽いのかと。
当たり前だがステッチの一つにしても、フォルムにしても、すごくきっちり作られていて、品を感じる。
そして無駄が無いというのはその空気感もそうなのだけど、作りもそう。
だって裏材が無いのだ!1枚革。そんでトゥの形を保型する芯がそのまま内っかわに貼られているのだが、足に当たる段差を感じさせないようにきれいに端を薄く削がれ貼られている…すごいなこれ。
過度でなく、これが洗練されているってことかーって感心する無駄の無さは仕様が靴の持つ空気にも現れてるのじゃなかろうか。
横姿も凛として美しい。
余談だが女性が憧れる、あるいは定番としているブランド、いわゆる百貨店にブランドスペースを持つインポートの婦人靴に共通するのってこういう感じが多いよなと今でも思う。
で、これはちょっと高くても買っておこうと、セールで5万なんぼが4万切るくらいになっていたのでドーンと買ったのだ!
ちょっとした遊び心デザインも主張しすぎずにいいアクセント
たとえば実は甲の部分にブランド名…うーん、目を凝らさなきゃ分かんないよ。でも無いよりあった方がいい感じだ。
たとえば踵にモカシンっぽい太めステッチ。無いよりあった方が…うん、いい感じだなあ。
ソールはパープル。これも黒よりは暗めの大人しい色調がいい感じなのよねえ…。
ただし、長時間履くのはちょっときつい
まずヒールの高さ。7.5cm。私の限界は7cm。
最近徐々に高いヒールも慣れてきたが、それらはブーツや甲が深めの脱げにくいものに限る。
足が固定されないパンプスはやはりきつい…。
また、地面に接地する足裏部分が薄いのというのも長時間履けない要因。
最近は中底(地面に接する底ではなくて、内側部分、中敷の下にある底)、中敷にクッション性があるものが多いのでそれらに慣れてしまうと、無駄の無い作りのものはどーも痛い。
まあ、足を甘やかしてんだよ!という意見もちらほらあるが、いやー、無理なもんは無理。
ワイズ(足の幅が一番広い部分)、つま先に関してはあまり痛いとは感じない。片足2E、片足3E、足長はともに約241mmの私は6 1/2。
お店の人と相談して、このラスト(木型、靴型)のものだとこのサイズ推奨とのことだった。他モデルのサイズ感だと7か7 1/2ってところか。
やっぱり履いてみるとシャンとした気持ちになる。
これがフェラガモ様の成せる技かな。身に着けることで上がるテンションって大事。
打開策としては通勤時の往復、あるいは短時間の決めたい時のみ
会社に着いたら楽なオフィス用の靴に履き替えれば問題ない。または短時間。
でも例えばこの先、子供の入学式とかの時は長時間って分かってるけど履いちゃうんだろうなあ…。
そのときに向けて、ちょっとずつでも慣れたいものです…(足に負担かけすぎない程度に)
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