昨年、VERYで見つけてからずっと欲しい靴がある。Church’s(チャーチ)のスタッズ付のBurwood(バーウッド)だ。
高校生の時から憧れている本格派紳士靴!チャーチ!グッドイヤー!ウイングチップ!フルブローグ!エッグトゥ!黒!ガラス(レザー)!そんでもって!スタッズ!!
もう大好きを盛り込んだような靴だ。VERYでも何ヶ月に渡って多用されていた。きっとスタイリストさんが好きなんだろうな…。
在庫が無い
いざ清水の舞台から…と思ったら在庫がことごとく無い。代理店にも無い。別のお店にあってもサイズが無い。あってもなぜか高い。と見つからない毎日。
nano•universe(ナノユニバース)でやっとサイズを見つけるも、ブラウンだった…私は黒が欲しいのだ、黒…と悲しい限り。
先日ミント神戸のスピック&スパンで現物を見たが、黄色みの強いブラウンだったので、ちょっと違うんだよなー、と思い断念。ブラウンが欲しい人はまだあるかも。ミント神戸のスピック&スパンに問い合わせてみてください。
そもそもチャーチとは
チャーチは高級英国紳士靴の代表格の1つ。イギリス北部のノーザンプトンで1873年、工房からスタートした。そもそもノーザンプトンは靴産業が盛んで他にはJHON LOBB(ジョン ロブ)やTricker’s(トリッカーズ)などがある。日本で言う浅草みたいなものか。その後、1999年、プラダグループに買収され傘下に入り生産数は増え、今やその生産の7割は世界に輸出されている。グッドイヤー製法が出来る紳士靴の工場としては最大規模、と、代理店の渡辺産業の紹介ページにある。また、チャーチのシューズは、1足あたりに8週間かかり、250におよぶ工程を経て作られているとのことだ。1足1足が丁寧に作られているということ。
…ところで、この8週間の内訳って何なのだろう?単に仕事が分業制で遅い、資材の発注から納品まで含む、とかそういう理由じゃないとはもちろん思うけども。250に及ぶ行程もどこまでの作業を1工程としているのかな?今度お店で聞いてみようと思う。それと先月、東京に旗艦店が出来た。行きたーい。
スタッズ付バーウッドの魅力
レディースの世界でマニッシュ靴=おじ靴はここ数年ブーム。私の手元の2011年のSPUR(シュプール)9月号別冊にも「何はともあれ「男靴」をまず一足」とあって、右ページ手前のショートブーツがチャーチだ。マニッシュ靴の良さはデザインもさることながら歩きやすさというのもあると思う。
単純なことだがヒールが低いと疲れにくく、歩きやすい。でもぺたんこ…フラットすぎると疲れやすい。何故なら足の裏の形、アーチに沿ってないからだ。かつ、底も薄いと地面への衝撃も吸収してなおさらだ。以前、整形靴の専門学校に通っていたパタンナーさんに、差高は1cmがベストと言われてるよ、と教えられた。ここで言う差高は、踵と、指の付け根からふまずまでの間の地面を蹴る接地面、の、差のこと。その人の今までの歩き方、履いている環境によって違うかとは思うが、私自身もヒールは多少あった方が楽。2cmくらいのヒールが楽だ。その点で、マニッシュ靴…というか紳士靴はどんなブランドの靴もレディースのそれほど差はないが、過去、おそらく靴の先人達に設定されたのであろうベストの高さなのだと思う。
また、底もバレエシューズの様に薄くなく、どのデザインもある程度厚みがあるのもまたいい。というかそもそもバレエシューズって室内履き、その用途から薄いのは当たり前なのだけど。
アッパーのデザインも基本、パンプスより甲を覆ってるので脱げにくい。バーウッドはさらにレースアップなので甲のサイズ調整も出来る。
トゥの形も広めなので割と幅広い足の形を受け入れてくれそう。グッドイヤーウェルト製法なので修理を続ければ長く履ける。履けば履くほど自分の足の裏の形に馴染む。上手に履けば孫の代まで履けるはずだ(以前、トリッカーズの靴をおじいちゃんから受け継いだという記事を読んだ記憶があるのでおそらく可能なはずである)
そこにこの1,2年ほどブームのスタッズが組み合わさって…。通常のフルブローグよりトレンド感と存在感があるのでこれ1足で一気にスタイルが決まる。例えばユニクロのニット、パンツ、バーウッドだけのスタイリングでも一気に今っぽく決まる(シルエットは大事だけど)
…いい!いいね!最高!とっておきの靴になるの間違い無し!だ。
*その後の購入感想はこちら
遂にCHURCH’S(チャーチ)のBURWOOD(バーウッド)のスタッズモデルを買った